ゆずちゃんは低空飛行 smalldog.exblog.jp

去年の観音沼



「この世の春」、宮部みゆきの小説を読んでいた。

夜中に若き前藩主の寝所から聞こえてくるのは、
子供の声、女のすすりなく声、そして男の怒鳴る声
この世のものではない・・・

お化け屋敷にもはいれないほどの、怖がりの私だ。
選ぶ本を間違ったか・・・



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北見藩のはずれにあるという神鏡湖。
その美しい湖にたたずむ五香苑が物語の舞台になっている。

もののけとは違ったが、
読んでいても、あわれで、気分が悪くなるような若者の半生だ。

しかし、宮部みゆきの本にはいつも救いがある。
お館様の世話をする、賢く、しずかな強さと美しさを持つ「多紀」、
五香苑を取り締まる要職にありながらも、愛とユーモアにあふれる老人「織部」
つらい過去を持ちながらも明るい少女「お鈴」




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時にはおそろしいくらいに、冷たい美しさを持つ、小説の中の神鏡湖とは違って
現実の観音沼の美しさは暖かい。
湖のほとりを歩きながら、
これからどんなふうになるのだろうと、物語の続きを考えていた。






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by bigfundog | 2017-10-28 10:25 | 那須暮らし | Comments(0)